錐体外路症状(EPS)覚え方


ゴロ

ゴロ:急パア遅(ち)

☝出現時期が早いほうから頭文字をとっています

出現1:性ジストニア

↓    筋緊張亢進(斜頸、姿勢が傾くなど)

出現2:ーキンソンニズム

↓    パーキンソン様の症状が出現する、姿勢反射障害(倒れそうになっても姿勢を立て直せないなど)・無動・安静時振戦など

出現3:カシジア

↓    足がムズムズする(じっとしていられない)

出現4:発性ジスキネジア

     咀嚼様運動、舌の突出

EPSとは

☝EPSとは、従来型抗精神病薬の代表的な副作用。新規抗精神病薬では出現は少ないが、高用量にて生じることがある。

原因は、黒質線条体系のドパミンの抑制といわれる。従来型抗精神病薬のほうがドパミンD₂受容体遮断作用が強いため出現じやすい。

  ・黒質線条体系とは、脳幹にあるドパミンを伝達する経路=ドパミン経路のひとつ。機能亢進で強迫性障害、機能低下になるとパーキンソン病などになる。

EPSの評価

☝EPSは、DIEPSS(薬原性錐体外路症状評価尺度)をもちいる。

  ・抗精神病薬を服用中に生じた錐体外路症状の重症度を評価するもの。歩行・動作緩慢・流涎・筋強剛・振戦・アカシジア・ジストニア・ジスキネジア・概括重症度の9項目。

対応方法

遅発性ジスキネジアは不可逆的であることも多いため内服調整にて予防し、QOLの低下を防いでいく必要がある。

早期のEPSの出現がないか観察、医師への報告、患者様へ副作用の説明を行い、治療が継続できるよう努めていくことが重要となる。

下記の本はこれから精神看護に携わる人に読んでほしい本です。また、家族に精神疾患を抱えた方にも役に立つ本でもあります。是非ご覧ください。

     

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