腕立て伏せを行う事で上半身が発達し、パンチを引くスピードが向上します。
腕立て伏せのやり方
肩幅に腕を開き、姿勢が崩れないようにまっすぐ背筋を伸ばします。ゆっくり腕を曲げながら上体を下げていき、下まで来たら元の位置に戻ります。
まずは10回を目標にして、徐々に回数を増やしていきましょう。腕の幅を変える事によって、効いてくる個所も変わってくるので色々試してみてください。さらに負荷をかけたい場合は脚を高い位置に乗せて行うのも効果的です。普通のやり方では負荷が強すぎて出来ない方は、膝を床につけてやるといいでしょう。
腕の幅を変えて強度を変えよう
腕立て伏せは、腕の幅を変えることによっても強度を変えることができます。
腕の幅を広げることによって腕の付け根にかかる、モーメント(回転しようとする力)が大きくなり強度を上げることができます。
モーメントの式は、M = F × L で表せます。
ここで、
M = モーメント
F = 力
L = 距離
を表しています。
Fは力を表してます。ここでいう力は自分の体重による力で、下の図では片方の腕の付け根に掛かる力ということで2で割っています。
また、Lは腕の付け根から、手までの距離を表しています。
この距離が長いと、モーメントが大きくなり負荷が増して強度の高い腕立て伏せができるでしょう。
試しに数値を代入してみると良く理解できるでしょう。
体重を50Kgとして、腕の幅(L)を60cmとした時のモーメントは、
M = 50/2 × 60 = 1500kgcm となります。、
腕の幅を90cmとした時は、
M = 50/2 × 90 = 2250kgcm となり、
腕の幅が60cmの時よりモーメントが大きくなり、負荷を大きく掛けれることがよくわかります。