ストレートを小刻みに打つのがジャブ。リードブローとも言う。地味だけど試合展開を左右する重要なパンチ。 相手を近づけさせないようにけん制したり、距離を測ったりと用途はさまざまです。
ジャブは、相手の距離感を測るためにも使われます。ジャブを出して相手の顔面を軽くタッチすることで、相手の反応や距離感を掴むことができます。これにより、次の攻撃や防御のための戦略を練ることができます。
またジャブは相手の動きを制限することもできます。相手の顔面にジャブを当てることで、相手の視界を遮り、動きを制限することができます。これにより、相手の攻撃の威力を減らすことができます。
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ジャブの打ち方
ジムに入会して一番最初に覚えるパンチです。 大抵は利き手と反対の手で打ち、構えている位置から振りかぶらず最短距離で素早く打ちます。
打つ瞬間に軽く踏み込みます。力を入れずに素早く腕を振り抜き、目標に当たる瞬間拳を握ります。 初めから力を込めて打つとスピードが乗らず、逆に威力がなくなってしまいます。
いくら力を込めても、カタツムリのようなスピードのパンチだと威力は全く感じないですよね?
パンチもF=maの物理の法則と同じで、加速度を如何に大きくするかが重要になってきます。
一定の速度で打つのではなく、目標に当たる瞬間に最大の速度になるように加速度的に打つように心がけましょう。
コツは下記の3つ。
1.パンチを素早く打つ
2.当たる瞬間に拳を握りしめる
3.パンチを素早く引く
この中でも、パンチを引く事を最も意識して打つと上手く打てます。これ意識をすることでパンチの速度も自然に上がり、威力が増します。
パンチを戻すときは同じ軌道を通るように素早く戻します。 左肩は顎に添えるように打ち、反撃されても対応できるようにガードします。 右拳は常に顔面から下げることなくガードします。
初心者は打ったときに脇が開きやすいので、脇を開けないようにくっつけるように意識して打つといいでしょう。
ジャブを上手く使いこなせると、試合を有利に運ぶことができます。
単発で打つよりも、2発、3発と連続で打ってコンビネーションに繋げたり、フック気味、アッパー気味に変則的に打って相手を困惑させる手もいいでしょう。
ジャブの打ち方を画像で解説
ステップ1
肩幅に構え、肘はしっかり脇腹にくっつけガードします。脚幅は肩幅ぐらいに構える。拳は常に顔面をガードします。
フィニッシュ!
前足を軽く踏み込み、力を抜いて目線の高さで素早く打つ。パンチの当たる瞬間に拳を握りこみます。
左肩はあごを打たれないようにガードします。
右拳は下げることなく常に顔面をガード。脇も空けないように腹部をガードします。
ジャブを強く打つポイント
ジャブの威力を上げるポイントは目標の”奥”を狙うことです。
サンドバッグで説明すると表面を目標にして打つのではなく、”サンドバッグの裏側”を目標に意識して打つといいでしょう。
こうする事で目標に当たった時にパンチのブレーキが掛かりにくくなり、威力が増します。
フリッカージャブの打ち方
フリッカージャブとはトーマスハーンズが得意とした、腕を下げた状態から繰り出すジャブです。長身、またはリーチの長いアウトボクサーにおすすめのパンチです。
通常のジャブは、手首の動きを最小限に抑えて打つことが一般的ですが、フリッカージャブは手首を返すことで、相手を混乱させます。手首の動きは小さく、相手が反応していない隙に素早く手を出して攻撃します。
フリッカージャブは相手を混乱させる効果的なテクニックであり、相手の反応を見極め、攻撃する際の選択肢を増やすことができます。しかし、正確な技術とタイミングが必要であり、十分な練習が必要です。
打ち方は、だらりとガードを下げた状態からスナップを利かせ、鞭のようにジャブを繰り出します。
通常の軌道とは違い、死角から飛んでくるので打たれた相手は困惑するでしょう。フリッカージャブを使いこなせるようになると組み立ての幅が広がり、試合を 有利に 運ぶことができます。
ジャブを加えたおすすめコンビネーション
- ワンツー → 左フック
- 左ジャブ → 左アッパー → 左フック
- 左ジャブ → 左アッパー → 右ストレート
ジャブのまとめ
ジャブはボクシングの基本的なパンチです。
ジャブが打てないと試合やスパーリングで有利にペースが掴めないので、しっかりと覚えておきたいパンチです。
下記に他サイト、ジャブの打ち方の参考サイトを紹介しています。
ボクシングのジャブが強くなる初心者からでも実践できるコツを解説